間取りを設計士さんと打ち合わせしていく中で、「まず玄関と窓を決めるのが先決なので見てきて下さい」と言われたねこほし夫婦。LIXILのショールームで話を聞いてきました。
玄関ドアは引き戸が良い!けど機能面はどう?
ねこほしも夫も、実家の玄関ドアは引き戸です。なのでどうも開き戸タイプはしっくりこなくて。夫婦ともに「和モダン」な感じが好きなのも相まって、玄関は引き戸にしたい!と言う希望がありました。
しかし工務店の標準カタログの中には引き戸は無い…営業担当さんに聞いてみると「定価〇〇万円までのものなら標準装備として引き戸に変更可能です。シリーズとしてはLIXILさんのエルムーブ2と言うシリーズの中から選んでください」と言う事。
早速エルムーブ2を見に、LIXILのショールームへ行って来ました。
LIXILのショールームへ
関西のLIXILのショールームは(全国的に?)新型コロナウイルスの影響で、予約がとても取りづらいようです。ねこほし家も希望の日時の1か月前から予約をしました。(2020.10現在)
ショールーム内ではコンシェルジュのスタッフさんが、お一人ついて下さって色々説明頂きました。
時間が限られていたので、見る優先順位をまず決めました。我が家はまず「玄関ドア」→「窓」→「室内ドア」→「キッチン」→「お風呂」→「洗面台」「トイレ」の順番でお願いすることにしました。
玄関ドア「エルムーブ2」を見学
まず初めに最大の目的である「エルムーブ2」を見に。
ラインナップ・スタイルが数十種類。ほとんど開き戸と共通
エルムーブ2はスタイルバリエーションとラインナップが色々あります。
これらの違いは「デザイン」のみ。
機能面やサイズ展開に差があるわけではない、と言う事です。
ドアに窓が付いてたり、デザイン性があったり…とか「見た目」の違いだけらしいわ
デザインのラインナップも、開き戸とほとんど同じものだそうです。それが引き戸か開き戸かの開き方の違い、くらいの感じだそうです。
開き戸に比べると気密性は劣る?
一番気になっていたのは「気密性」。開き戸と比較した時の気密性はどうなのか。
開き戸だと四角い箱にパッキン付きの蓋でパタンと閉じるイメージ。これならガッツリ閉まりますよね。
でも引き戸だと、蓋を載せてるだけなのでどうしてもスキマが生じてしまうので、気密性と言う意味ではどうしても開き戸には劣ってしまうそうです。
これは引き戸である以上、必ず出来てしまう隙間やからなぁ…
どうしてもここから空気入ってまうなぁ
引き戸の防犯面は?開き戸と変わらない?
次に気になったのは防犯面。これに関しては結果から言うと「変わらない」。
標準で2つ鍵穴があります。これも玄関ドアと枠のかみ合わせが防犯性を意識して強化されているのでそうそうピッキングされてはいられる事もなさそうです。
しかもそれが2つ付いてるから防犯面でも安心~
それでも防犯面で心配、と言う人はオプションでスライドロックを付けることも出来ます。ロックもとても簡単ですが、これがあるだけでも随分安心度が変わりますよね。
鍵の種類は4種類!電気錠にも対応
上の画像では従来からの鍵穴に鍵を差し込んで回すタイプですが、オプションで電気錠にすることも出来ます。
・鍵を差して開錠(標準)
・カードをかざして開錠
・リモコンを持ってボタンで開錠
・リモコンを持って近づくだけで開錠
お子さんが小さかったり、買い物を一度に沢山した時などは近づくだけで開錠されるキーだととってもラクチンですね♪
レールがあるから安定感抜群
当たり前かな?室内ドアとは違うので、レールが下の部分にもあります。掃除が若干面倒そうではありますが、上下ともにレールで引くので重たいドアでも安定感があります。
吊るスタイルやと結構グラグラしたりするもんなぁ
レールの部分が故障したりしたらどうなるのかなぁと思って、コンシェルジュさんにも聞いてみましたが「壊れたと言うお話はあまり聞いたことはないです」と言う事なので丈夫なんでしょうね。
開き戸との違いはサイズも少し違う
前述で開き戸とはほとんど同じデザインが揃っている、と記述しましたが、正確には高さが少しだけ違うようです。
開き戸は高さが2300mmなのに対して、引き戸は高さが2150mmほどなので150mmほど低いみたいですね。
引き戸のメリット
多分圧倒的に開き戸を選択される方が多い中、引き戸にするメリットを考えてみました。
デザイン性
これは完全に好みの範疇ではありますが、「和モダン」が好きなねこほし家にとってはデザイン性がとっても素敵でした。
ドアのデザインもたくさんあって、縦長の窓があるものや、正方形の小さな窓が縦に一列に並んでいるオシャレなものも。
窓があると採光もとれるし、玄関が明るくなるなぁ
風にあおられてバターンとならない
開き戸だと、風にあおられてバターン!と閉まることがあると思うのですが、引き戸の場合はそれがなく、風が吹いていても影響されない!
これは老後に車いすに乗る場合や、ベビーカーを使う場面でもメリットですね。開けてしまえばゆっくり入れる、と言うのは良いですよね。
こう言った意味ではバリアフリー性が高いのかなと思います。
指を挟みにくい
上と関連してくるのですが、急にバターンと閉まらないので、小さい子などがいるご家庭では指を挟む事故が起きにくいのではないかと思います。
我が家にも小学生のこどもが居るので、開き戸だとたまにヒヤっとする場面があるんですよね。(今は賃貸マンションなので開き戸)
玄関ポーチが狭くても開閉に支障が出ない
玄関ポーチが広くとれるお家は特に気にされなくても大丈夫ですが、玄関ポーチが狭い場合は開き戸だと手前にドアを引くときに一歩引く必要があるので、そのスペースが必要になります。
引き戸だと、ドアは横にスライドするだけなのでポーチが狭くても問題ないです。
これは上記でも出た、車いすやベビーカーの時のメリットにもなりますね。
一人でベビーカー押してて開き戸やと、開き戸引いて、一歩下がって、ベビーカー押して玄関に入れて…って結構大変なんよな
引き戸のデメリット
勿論引き戸であることのデメリットもあります。
気密性は開き戸に比べて落ちる
前述しましたが、気密性は開き戸に比べると落ちます。高気密、高断熱のお家に住みたい!と言う人には引き戸は向いていません。
引き戸の引込部分のスペースが必要
引き戸の場合、玄関ポーチのスペースは少なくて済む、と書きました。引き戸は引いた戸を仕舞う「戸袋」と言うんでしょうか。引き込む場所が必要になるのでその分のスペースは必要になります。
開き戸だとその場所で開閉するのでドア1枚分のスペースさえあればドア自体は設置可能。ここは引き戸のデメリットですね。
引き戸は開き戸に比べて値段が高い
引き戸は高いです。理由は聞けてないのでわかりませんが、開き戸だと標準金額内のものでもたくさんあったのですが、引き戸で標準金額内のものってなると数点のみでした。(標準金額設定は同じ金額)
開き戸と引き戸の違いとメリットデメリットは
LIXILのコンシェルジュさんに色々聞きながら引き戸を体験してみましたが、以下の事がわかりました。
開き戸に比べて、引き戸は
・防犯面同等
・風の影響を受けない
・バリアフリー性が高い
・玄関ポーチ狭くても支障なし
・費用が高い
・気密性が劣る
・設置のスペース必要
デザイン性に関しては好みなのでどちらにも入れていません。
色々体験したり、コンシェルジュさんの話を聞いてみて、やはり我が家は引き戸が好きだなと言う結論になりました。お値段が高いので選択肢はあまりありませんが、好みのデザインも見つけたし、よっぽどのことが無い限り引き戸で行こうと思います。
引き戸と開き戸で迷われている方の参考になれば嬉しいです。
コメント